AM造形コラム① PBFの特徴  ~ 一体造形 ~

 第一号はPBFで作成したサンプルを基に、その応用・展開までをご紹介します。
「どういう物ができるのか」「どんな特徴があるのか」といった疑問の一端でも解消できれば幸いです。
「こういうのもできるの?」などの疑問は直接弊社までお尋ねください。

 今回の形状に共通するのは、組付けがないことによる①工数削減 ②連結部の強度向上です。
また材料を押し出す方式(MEX、FDM)では造形不可能な形状であることも挙げられます。
なぜならMEXは造形時にサポートを必要とするため、造形後確実にサポートを除去できる形状でなければならないからです。

 PBFにもクリアランスや粉抜きなどの注意点がありますが、PBFの特徴は(肉厚や造形条件を変えた)複数形状を同時に造形できることなので、短期間で最適条件を導くことが出来ます。またバネの弾性、強度の確認も同様に実施できるので、試作期間を大幅に削減することが可能です。

 PBFは他のAM造形(3Dプリンター)よりも強度面で優れるため、試作したものをそのまま同じ材料で量産することも期待されています。これからの時代は多品種小ロット化が潮流となる業界もあるようですが、そういった分野では特に弊社の装置が活用しやすいです。