東海大学のソーラーカーチームが昨年10月にオーストラリアで開催されたソーラーカーの世界大会に出場しました。
この大会は2年に一度開催され、オーストラリア大陸3000kmを5日間かけて縦断するというものです。
東海大学のソーラーカーチームは過去に2度世界一になり、その他の国内外の大会でも何度も優勝するなど世界トップレベルの実力を持ったチームで、今大会では世界で第5位という結果を残されています。
今回当社はこの車体の空力パーツをAMで造形し、採用して頂きました。
車体後端の空気の渦を整流し、空気抵抗を減らすというコンセプトのパーツで、空力解析通りの効果を実現するための形状再現性、5日間にわたる砂漠での過酷なレースに耐える耐候性、走行の振動に耐える強度、そして軽量であることが重視点とのことから、弊社のASPEX-PPS+CF20を用いて造形しました。
ASPEX-PPS+CF20はポリフェニレンサルファイドにカーボンファイバを混入した材料になります。
高耐熱性・難燃性に優れ、アルミ代替品としても使用されており、軽量なのも特徴で、今回のような過酷なレース車両の外装に取り付けるには、まさに最適な材料です。
また実際に車体につけて結果の良かった形状をレースで装着したいという要望から、一度に複数形状作成しています。
設計、製作、検証のスピード感も金型を使用しないAM造形ならではです。
他にはない高性能な材料と最終製品としても使用できる造形技術、アスペクトの強みを発揮できるご依頼でした。
このような機会を頂きました東海大学のソーラーカーチームの皆様には感謝申し上げます。
また次回大会の活躍にも期待しています。
【使用した装置と材料の詳細はこちら】
ASPEX-PPS+CF20
AM-E3300C-HT
※アスペクトのAM技術を用いて部品製作をお考え、ご希望の企業様・大学様、ぜひお気軽にご相談ください。